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オープニング、ゲスト紹介:株式会社トンボ代表取締役の関さん
番組初ゲストは害虫駆除業界で注目を集める株式会社トンボ代表取締役の関さんです。25歳の若手経営者としての活動についてお聞きしました!
藤井:うんうん。今日、現場どこから帰ってる感じですか?
関さん:あー、東京の「水道橋」って知ってます?
マリン:東京?東京の「水道橋」ですか?
関さん:そう、「水道橋」。
藤井:うんうん。「水道橋」ってあの水道の?
関さん:そうそう、上の方ですよ。
マリン:へぇ、初めて聞きました!今日の作業内容は何やったんですか?
関さん:今日はね、不用品の回収でしたね。まあ、外注さんと一緒にやってたんですけど。
マリン:あ、そうなんですね。でも作業中に電波が悪いこととかありますよね。
関さん:ああ、ありますね。声がちょっと聞こえづらい時もあるし、ワイヤレスイヤホンだと特にね。
マリン:そうそう。スピーカーにしたらどうですか?
関さん:あ、じゃあ試してみますね。
藤井:じゃあということで、ブルビの収録始めていきましょう!
マリン:はい、お願いします!
藤井:この番組『BLUE BUILD BEYOND』、略して「ブルビ」。すべての職人の価値を高めるウェブマガジン&ラジオです!業界を盛り上げるため、たまにスペシャルゲストを招いて職人の世界をちょっとずつ面白くしていきます!フジイ電気設備代表の藤井です。今日もよろしくお願いします!
マリン:お相手は私、マリンです!よろしくお願いします!
関さん:よろしくお願いします!
藤井:さて今日はゲスト回です!今回のゲストは、株式会社Tonbowの代表取締役、関さんです!
関さん:こんばんは!お世話になります!今日はありがとうございます!
藤井:いやいや、とんでもないです。こちらこそありがとうございます!
マリン:関さん、簡単に自己紹介をお願いしてもいいですか?
関さん:かしこまりました!新潟県出身、横浜市在住の25歳、株式会社Tonbowの関と申します。害虫駆除をメインに仕事をしています。よろしくお願いいたします!
マリン:25歳なんですね!若い!全然そう見えないですね~。
関さん:いやいや、ありがとうございます。でも褒められると調子に乗っちゃいますよ(笑)。
藤井:どんどん調子に乗っていっぱい喋ってください!
マリン:ずっとニヤニヤしてますね(笑)。画面越しでも伝わってきます!
関さん:ありがとうございます(笑)。今日は楽しませていただきます!
コーナー①「私のこだわりツール」ネズミ駆除のプロが使う、こだわりの金切りハサミとは?
関さんが愛用する金切りハサミの話題に。ネズミ駆除現場でのアルミ加工に欠かせないアイテムで、その選定基準や使い方の工夫について具体的に話していただきました。「道具の使い方で成果が変わる」という職人のこだわりが垣間見えるコーナーです。
藤井:実はこのラジオでは、ゲスト回でいくつかコーナーを設けているんですよ。今日は関さんにいろいろお伺いしながら進めていきたいと思います。
関さん:はい、ぜひぜひ!何でも聞いてください!
藤井:では、最初のコーナーに行きますね!その名も「私のこだわりツール」!
マリン:お~!いいですね!
藤井:職人さんならではの必須アイテムや便利グッズについて、そのこだわりの理由も一緒に教えていただきます。関さん、何かこだわりのツールはありますか?
関さん:ありますよ!意外と、僕、金切りバサミにこだわってますね。
マリン:へぇ~!金切りバサミって、どんなところがこだわりポイントなんですか?
関さん:例えば、僕の仕事だとネズミの侵入口を塞ぐことがあるんですけど、アルミ材とかを加工して隙間を埋めるんです。その時に切れ味が悪いと、加工が雑になっちゃうんですよ。
藤井:ああ、確かに!断面がガタガタだと見栄えも悪くなりますもんね。
関さん:そうなんですよ。だから、切れ味の良いハサミは必須です。僕が使ってるのは、「カットC」っていうメーカーのやつで、値段は3~4千円くらいですかね。
マリン:思ったより手頃なんですね!道具ってもっと高いイメージがありました。
関さん:まあ、そうですね。でも、このハサミは仕事の質を保つために欠かせないアイテムですね。
藤井:いや~、これいい話ですね!やっぱりこだわりを持ってる人の話って面白いです!
コーナー②「勘弁してくれ」定期メンテナンス中に起きた、エアコンの水漏れエピソード
仕事中のハプニングを語る「勘弁してくれ」のコーナーでは、エアコンの定期メンテナンス中に突然水漏れが発生したエピソードを披露。予想外のトラブルへの対応力が試された場面や、学びにつながったポイントについてもお話しいただきました!
マリン:では、次のコーナーに行きます!「勘弁してくれ」のコーナーです!関さん、現場で「勘弁してくれ!」って思ったエピソード、何かありますか?
関さん:いや~、ありまくりますよ(笑)。例えば、定期的にネズミ駆除に伺っているお店から「エアコンのドレンホースがネズミにかじられて水漏れしてる」って連絡が来た時ですね。
マリン:うわ、それは大変ですね!
関さん:そうなんですよ。天井から水が滴ってきたり、エアコンが使えなくなったりして。僕ができる範囲を超えた被害が出ちゃうと、「勘弁してくれよ~!」って思いますね(笑)。
藤井:いや~、それは確かに泣きたくなる話ですね。夏場なんて特に悲惨じゃないですか?
関さん:そうなんですよ。しかも、ネズミって冬眠しないので、冬場は体温を維持するためにエネルギーを余計に摂取しなきゃいけないんです。そのせいで、冬になると被害が増えるんですよね。
マリン:えっ、逆に増えるんですか?
関さん:そうなんです。例えば、都会でも田舎でもネズミは出るんですけど、特に都会の方が被害は多いですね。住宅地でもよく出ますよ。
藤井:ネズミの行動範囲って広いんですね~。
関さん:ええ。例えば飲食店だと、食材がかじられることもありますしね。冬は特に依頼が増えますね。
コーナー③:「あのときの先輩」仕事への向き合い方を教えてくれた先輩への感謝
関さんがキャリアの中で特に影響を受けた先輩について語っていただきました。困難な状況でも前向きに仕事に取り組む姿勢を教えてくれたというエピソードが印象的です。
マリン:では、最後のコーナーに行きましょう!「あの時の先輩、今思うとすごかった」です!関さん、忘れられない先輩のエピソード、何かありますか?
関さん:ありますね~。僕が最初に就職した会社で、ある先輩がいたんです。その方に言われた言葉が今でも忘れられなくて。「お前、知識はあるけど、変なプライドは捨てろよ。いつかその意味がわかる時が来るから」って言われたんです。
藤井:お~、深いですね!
関さん:その時は全然ピンと来なかったんですよ。「変なプライド」ってなんだ?って。でも、次の会社に行った時にその言葉の意味がようやく分かりましたね。
マリン:どんな場面でその言葉がよみがえったんですか?
関さん:次の会社では、見積もりと施工の両方をやるようになったんです。それまでは工事だけをやっていればよかったので、正直、見積もりとかお客さんとのやり取りは全然経験がなくて。で、お客さんに結構きつく怒られたことがあったんですよ。
藤井:ああ、それはしんどいですね…。
関さん:はい。その時に、最初の先輩が言ってくれた言葉がスッと頭に浮かんできたんですよ。「ああ、これがあの時言われた『変なプライドを捨てろ』ってことか」って。その時にようやく、自分が知識だけでどうにかなると思い込んでいたことに気づいたんですよね。
マリン:なるほど…。先輩は、関さんの将来を見越してそのアドバイスをしてくれてたんですね。
関さん:そうだと思います。あの言葉がなかったら、多分僕、もっと辛い思いをしてたんじゃないかなって思いますね。早い段階で教えてくれた先輩には本当に感謝してます。
藤井:その先輩とは今でも連絡取ってるんですか?
関さん:はい、たまにちょくちょく連絡してますね。会うとお酒飲んでいろいろ話しますけど、その時は「本当にありがとうございました!」って改めてお礼を言ってます(笑)。
マリン:いや~、素敵なエピソードですね!「ありがとう」って素直に伝えられる関さんもすごいですよ。
関さん:いやいや、そんなことないです(笑)。でも、あの先輩の言葉があったから、今の自分があるのは間違いないです。
藤井:いや~、先輩って偉大ですね。これからも関さんがその教えを大事にしていけるよう、僕たちも応援してます!
関さん:ありがとうございます!そう言っていただけると、これからも頑張ろうって思いますね。
害虫駆除の仕事に対する葛藤と使命感
害虫駆除という仕事に対する社会的イメージや、自身が感じた葛藤について語ってもらいました。しかし、被害を解消することで人々の安心を守るという使命感も感じているとのこと。今では誇りを持って仕事に取り組まれています。
マリン:関さんって、大学時代に生物学を専攻されてたんですよね?それで今、害虫駆除のお仕事をされてるって聞いたんですけど、心が痛むこととかありませんか?
関さん:ああ、それめっちゃ言われるんですよね~。でも正直、最初の頃はめちゃくちゃ葛藤してました。これ、仕事として自分に合わないかもって思ったこともありましたね。
藤井:え、そうなんですか?
関さん:そうなんですよ。大学で虫のことを学んで、好きで研究してきたわけじゃないですか。それで駆除する側になるっていうのは、本当に最初は自分の中でモヤモヤしてて。でも、このままだと自分が壊れるなって思って、考え方を変えました。
マリン:どうやって考え方を変えたんですか?
関さん:僕の中で「区別」と「差別」をはっきりさせることにしたんです。好きなものは守る。それはもちろん。でも、人間の生活に害を与えているものについては、仕事としてやるべきことだと割り切るようにしました。
藤井:なるほど…。それで少し気持ちが楽になったんですか?
関さん:そうですね。好きだからこそ、生き物と人間の暮らしのバランスを取るのが自分の使命なんだって思うようになりました。それを忘れないために、自分の中で線引きをきっちりしてますね。
マリン:でも、好きなものを守るっていう使命感があるからこそ、今のお仕事も続けられてるんですね。
関さん:そうです。外注駆除って、すごく難しいんですよ。たとえば「害虫」っていう言葉自体が、定義が人それぞれ違うんです。ある人にとっては「気持ち悪い」とか「邪魔」って感じるものが害虫になる。でも、その同じ虫を「かわいい」って思う人もいるんですよ。
藤井:確かに、そう考えると害虫って主観的なものですよね。
関さん:そうなんです。だから、僕は依頼主の立場に立って仕事をしますけど、その一方で「外で生きてる分には何も悪くないよな」っていう視点も持つようにしてます。
マリン:うーん…深いですね。ちなみに、駆除した生き物を家に連れて帰ったりとかってあるんですか?
関さん:ありますよ!たとえば、髪切り虫なんかは、「見た目が無理!」って言われて駆除したけど、僕はかわいいと思うんで、家に持って帰って1年くらい飼ってました(笑)。
マリン:えーっ!飼うんですか!?
関さん:そうそう。同居人ですね、もう(笑)。
藤井:いや~、本当に虫が好きなんですね。仕事の一環として駆除するけど、そういう愛情もあるっていうのが、関さんのバランス感覚のすごいところだと思いますよ。
関さん:ありがとうございます。結局、好きだからこそやってる仕事なんですよね。この仕事を通じて、害虫駆除に対する悪いイメージも少しずつ変えていけたらいいなと思ってます。
マリン:それ、すごく大事なことですね!「駆除すること=悪」じゃなくて、「守るための駆除」もあるんだっていう視点、もっと広まってほしいですね。
関さん:そうですね。害虫をゼロにするのが目的じゃなくて、人間の暮らしと生き物の生態系のバランスを取ること。それがこの仕事の本当の意味だと思ってます。
藤井:いや~、今日は本当にいろいろな話を聞かせてもらいました!関さんの使命感、めちゃくちゃ伝わってきましたよ。
マリン:本当ですね。関さんの虫愛がすごすぎて、なんか尊敬しちゃいました(笑)。
関さん:ありがとうございます(笑)。これからも頑張ります!
マリン:では、今回の『BLUE BUILD BEYOND』はここまで!関さん、今日はありがとうございました!
関さん:こちらこそありがとうございました!
マリン:また次回もよろしくお願いします!
藤井:それではまた次回、Bye Bye!
マリン・関さん:Bye Bye!