工具の管理方法:貸し借りの管理、整理整頓の工夫

現場でよく起こる「工具が見つからない」問題に対して、名前入りテープを貼るなどの工夫が紹介されました。工具を大事に扱う姿勢が仕事の質に直結するという職人の信念もお話しいただきました。

マリン:ラジオネーム「たけるん」さんからのお便りです。 「建設現場でよくあるのが『あれ、この工具どこいった現象』です。自分の周りにあるはずなのに探しても見つからず、結局誰かが使ってたってことがよくありますよね。これが原因で進行が止まるのを防ぐために、最近は自分の工具に名前入りのテープを貼るようにしています」…とのことです。

藤井:これ、めっちゃ分かります!

マリン:よくあることなんですか?

藤井:半分くらいは経験ありますね。「あれ、この工具どこやったっけ?」ってなって、誰かが勝手に使ってて返ってこないとか(笑)。

マリン:ああ、それは困りますね。

藤井:僕の場合は、貸してって言われたら全然貸しますけど、ただ「借りたらちゃんと元の場所に返してほしい!」っていうのはありますね。工具を返さないのは、さすがに職人としてどうかなって思います。

マリン:工具ってやっぱり大事な仕事道具ですもんね。

藤井:そうなんですよ。僕の中では「工具を大事にしない人は、ちゃんとした仕事ができない」っていうのが信念みたいなもので。これはどんな業界でも共通してるんじゃないかなと思いますね。

マリン:確かに! メイクさんとかでも、メイク道具をすごく丁寧に扱ってる人って、細かいところまで気配りしてくれますもんね。

藤井:そうそう。そういう人の仕事はやっぱり仕上がりが違いますよね。

コーナー「私のこだわりツール」こだわりの自作ツールボックス

整理整頓の工夫や効率重視のツールボックスの活用法も1人1人で違い、一度に全てを現場に持ち込む派と、必要な道具だけを持ち込み、都度取りに戻る派とで考え方が分かれ、それぞれの性格や仕事スタイルが大きく反映されていることも分かりました。職人それぞれのスタイルの違いが見えてきました。

マリン:ラジオネーム「現場も仕切りたい人」さんからです。 「ブルビの藤井さん、マリンちゃん、おはようございます! 僕のこだわりツールは専用にカスタマイズしたツールボックスです。仕切りを自分で作り直して、必要な道具がすぐ取り出せるようにしています。時間短縮にもなるし、整理できてる人って思われるのも地味に嬉しいんですよね。藤井さんはどうしていますか?」

藤井:ああ、これ、めちゃくちゃ分かりますね! 職人ってほんとツールボックスにこだわる人多いんですよ。

マリン:確かに「整理整頓」って大事ですよね。でも藤井さんの場合は、どういう風にこだわってるんですか?

藤井:僕の場合は、正直なところ「整理整頓」というより「効率」を優先してますね。このバッグさえ持って行けば、どんな状況でも対応できるようにしてるんです。

マリン:ああ、それって全部の道具を一つのバッグにまとめてる感じですか?

藤井:そうそう! だから、めちゃくちゃ重たいんですよ(笑)。でも、現場で「これが足りない」とか「取りに戻らなあかん」っていうのが一番時間の無駄なので、一回で済むように全部詰め込んでます。

マリン:なるほど! 現場が遠かったりすると、取りに戻るのが大変ですもんね。

藤井:そうなんですよ。昨日もそうだったんですけど、足場をずっと登って屋上まで行かないといけない現場があって。車まで取りに戻るっていうのが本当に手間なんですよね。

マリン:確かに…それなら全部一気に持って行った方が効率いいですね。

藤井:ただ、全ての道具を持って行くってスタイルが向いてない人もいて、例えば「現場をごちゃごちゃさせたくないから必要最低限のものしか持たない」っていう人もいるんですよ。

マリン:ああ、そういうタイプの人もいるんですね!

藤井:そうです。ツールボックスの使い方やこだわりって、やっぱりその人の性格とか仕事のスタイルがすごく出ますよね。

マリン:いや~職人さんって本当に個性が出るんですね!

藤井:そうなんですよ。工具の配置ひとつでその人の仕事へのこだわりとか性格が見えてくるんですよね。

コーナー「まりんちゃんの一喝」世代間ギャップ、休憩時間の過ごし方

若い世代とベテラン世代のコミュニケーションギャップに関するお便りでは、スマホが原因で会話が減る現象が話題に。無理に会話を促すのではなく、相手のペースや休憩時間の使い方を尊重することの重要性が語られました。

マリン:ラジオネーム「あつし先輩」さんからのお便りです。 「マリンちゃん、藤井さん、こんにちは。最近、現場の休憩時間に若い子たちがスマホばかり見ていて、全然会話がないんです。昔はみんなで雑談したり冗談を言い合ったりするのが当たり前だったんですが、どうやったらもっとコミュニケーションが取れるようになるでしょうか?」

藤井:これ、僕の考えですけど、コミュニケーションって、無理に取ろうとするもんじゃないと思うんですよ。

マリン:うんうん。

藤井:相手が話したいことがあれば話すだろうし、休憩時間なんだから、自分の好きなことしてリフレッシュしたいって思ってるんじゃないですかね。わざわざ沈黙が嫌だからって無理やり話を振る必要はないかなと。

マリン:確かに、休憩時間ってリラックスする時間でもありますもんね。

藤井:そうなんですよ。だから、相手のペースを尊重するのが大事だと思います。「昔は良かった」っていうのも、それを若い人に押し付けるのは違うかなって思いますね。

マリン:うんうん。若い世代と昔のやり方は違うから、そこを無理やり合わせようとするより、自然に関わるのがいいかもですね。

マリン:今回もたくさんお便りありがとうございました! コーナーへのお便りは「blbb.jp」の公式ホームページから送れるようになっています。どんどんお待ちしています!どのコーナーにでも応募してもらって大丈夫です。1つのコーナーだけじゃなくて、全部に送っていただけたら嬉しいです!

藤井:はい、ぜひ送ってください!

マリン:ということで、今日もたくさんお話ししましたね。次回もいろんな「ビヨンド」な話題をお届けしていきます。それではまた次回!

藤井&マリン:Bye Bye!